PP250 | Valet Chair - Rare Edition 2026
Hans Jørgensen Wegner
1953年にハンス・J・ウェグナーがデザインしたヴァレットチェアは、「執事(Valet)」という名前の通り、身支度をサポートするために考えられた多機能な椅子です。数々の椅子をこの世に残してきたウェグナーのデザインした椅子の中でも稀有な一脚です。背もたれはジャケットのハンガー、座面を持ち上げるとズボンなどのハンガー、三角形の座枠の中はボックスとなっており、時計などの小物入れにもなります。一脚で身の回りの整理まで行えるよう設計されており、これらの機能が後付けではなく、一つの美しいフォルムの中に自然に溶け込んでいる点は、ウェグナーらしい機能美を感じさせます。
実際に座ってみると、背中に沿うような感覚に新しさを覚えます。見た目以上に背もたれが背中の中心に自然と沿い、違和感なく支えてくれることに驚きます。ウェグナーの探究心によって生まれたこのデザインもさながら、無垢材を用いたフレームはPP Møblerの高い木工技術によって製作され、衣服を掛けても安心できる滑らかな手触りは堪らないほどです。ただかたちとして珍しいだけではなく、美しい削り出しの座面やカーブを生む背、ボックスの周りに設えたナチュラルレザーの上品さなど、椅子としての完成度も卓越している。機能性と造形美のどちらも高いレベルで成立しているからこそ、名作として評価され続けている理由を実感できます。
今日という日を終えたあとから明日の身支度まで、背筋を伸ばすような空間に凛々しい空気感を与えてくれる執事として、日々を支えてくれる一脚です。
今回展示されていたのは、PP Møblerの「Rare Collection 2026」として製作された世界限定6脚の特別仕様です。希少材であるウェンジを使用し、クリアバイオオイルで仕上げられており、接合部にはメープル材を用いたジョイントや真鍮製のヒンジ、固定するネジなど、細部まで丁寧につくり込まれています。深みのあるウェンジの色合いが彫刻的なフォルムをより際立たせ、存在感がありながらも上品な印象を与えています。
PP250
Hans Jørgensen Wegner | PP møbler
Denmark | 1953
樹種
ウェンジ
仕上げ
クリアバイオオイル
サイズ
W51×D50×H95 cm SH45 cm
受注生産のため、納期は事前にお問い合わせください。
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